2006年11月18日

ザ・チーム


二人の男が地下室で犯罪計画を練っている。彼らは国立美術館から美術品を強奪するべくチームを 作って計画を練っていたのであった。



A: さあ、今度のヤマは大きいぞ。何しろ国立美術館から一流の美術品をゴッソリいただこうと いうのだからな。

B: 俺の計画はバッチリだ。あとはメンバーだが、お前に頼んだ人材は全員そろったのか?

A: ああ。とびきりのメンツを集めてきたぞ。それじゃあ紹介するから全員部屋に入ってくれ。 まずこいつだが、彼は金庫破りの名人で、いままでどんな金庫や鍵も開けてきた。

B: ほう、そいつは頼もしい。美術品のケースに厳重な鍵はいくつもあるだろうからな。

A: 次に彼だが、彼はA級ライセンスを持つドライバーで、いざとなればヘリも操縦できる。

B: これは心強い。何せ犯罪の成功のカギは逃走にあると言っても過言ではない。

A: そして、彼は射撃のエキスパートだ。

B: うむ、我々は一滴も血を流すつもりはないが、いざとなったら警報装置やライトを撃っても らう事もあるだろう。

A: 次にこの男だが、彼は天才ハッカーで暗号解読のスペシャリストだ。

B: おお、ちょうど電子ロックの暗証番号解読を心配していたところなのだ。いやあ、これだけのメンバーがそろえば成功したも同然だ。これで全員なのか?

A: いや、まだ何人かいる。実はここからが逸材ぞろいなのだ。おーい、全員入ってくれ。

B: ずいぶん人数が多いなあ。まあいいや、次の彼はいったい何のスペシャリストなんだ?

A: 彼は、よく泥棒が盗んだ絵画の代わりにニセモノの絵画を置いておくが、そのニセ絵画の人物像がアカンベーをしているのを描くのがうまい。

B: そんなヤツはいらないだろ!私たちは盗んだ美術品の代わりにわざわざ別のモノを置いておいたりするつもりはないし。

A: そうか、それじゃあ彼女はどうだ?彼女は警察に追いつめられてサーチライトで照らされたときのシルエットに定評がある。

B: 必要ないよ!そんなときにエンターテイメント精神を発揮してどうするんだよ!

A: 次の彼は動物の鳴き真似がうまい。警備員が「ゴソゴソうるさいなあ。ネズミかな?」って 言えば「チューチュー」と。「いや、猫かな?」と言えば「ニャーン」と。「ひょっとしてモグラかな?」と言うと少し考えた後「モグモグ」と鳴いて見つかるという古典的なパターンに安定感がある。

B: そんな古くさいコントをやるために仲間を増やす必要があるのか!

A: 彼を紹介しよう。彼は分け前をめぐって仲間割れしたときに、誰か一人が殺されると「これで分け前が4分の1から3分の1になったってわけだ。」という計算がものすごく早い。

B: 誰だってそれぐらいすぐ計算できるだろ!仲間割れ前提でメンバーを集めるな!

A: この彼もすごい。例えばよく犯罪成功後にほとぼりが冷めるまでハデな生活をつつしめと言うが、「まあ一度ぐらいは天丼の上を頼んでも・・・・いや、やっぱりいつものタヌキうどんに しておこう・・・」と、こういう場面での自己抑制力に秀でている。

B: そんな才能ぐらいでメンバーに誘うなよ!しかもちょっと天丼に揺れ動いているし!

A: とっておきの男を紹介しよう。彼は希代の大金持ちで、いざとなれば国立美術館の美術品ぐらいならすべて買いとってくれる。

B: そんなヤツがいるんだったらわざわざ盗まなくたっていいじゃねえか!

A: おっと大事なメンバーを忘れていた。紹介しよう。国立美術館の館長だ。

B: なんで館長が寝返ってるんだよ!

A: もう一人心強い仲間がいる。警察署長だ。

B: もういいよ!日当を渡すから全員に帰ってもらえ!

(おしまい)


posted by 鈍ツウ at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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