刑事:とおっしゃいますと?参考人の黒田のアリバイを崩すことができそうですか?
警部:黒田が山陽道のサービスエリアの写真を持っていたため、我々は自動車にとらわれすぎていた。
刑事:確かに。しかし、それがどうしてヤツのアリバイ崩しになりますか?
警部:時刻表を見てみたまえ。この村に近い在来線の駅から乗れば6時間後には新宿に着くことができる。
刑事:おお!となると黒田はどこかで自動車を乗り捨てて鉄道で逃走した可能性がありますね!
警部:このあたりは過疎地で一日に数本しか汽車は来ないから駅員が黒田の顔を覚えているかもしれん。
刑事:そうですね!早速最寄りの駅までパトカーで行ってみましょう。
・・・・・・
警部:うむ、ここで自動車を停めてくれ。おそらく乗るとしたらこの駅だろう。
刑事:しかし見るからに田舎の過疎地ですね。あ、ちょうど汽車が来ましたよ、警部。

警部:・・・・・・・・・・
刑事:・・・・・・・・・・
警部:・・・・・・・うっ、心臓が。・・・
刑事:警部!しっかりしてください!警部!警部!
FIN