2008年05月18日

近未来SF(4)ワキ役解放戦線その2

前回の続き。(先に読んでください)

ワキ役解放戦線 (2)

堅牢で強固なセキュリティシステムを突破して敵のアジトに潜入し、ついに敵総司令官と対峙することになったワキ役解放戦線の戦士たちの目は、怒りや闘争といった感情よりもむしろ穏やかな輝きを秘めていた。敵の総司令官が「貴様達はいったい誰だ?どこの組織の者だ?」と聞くと、3人の中で最も小柄な男が歩み出てこう言った。

・・・ある格闘家が必殺技開発のために山ごもりしていると、猟師が熊に襲われる場面に出くわし、その猟師を助けるために熊を退治したときに思わず出した技が必殺技になったという。「これを”逆さ熊落とし”と名付けよう!」と格闘家が言うと、「んだ、強そうな名前だで。」と賛成する猟師こそ、この俺、ワキ役解放戦士コードナンバー003、ヤスケだ!


次に真ん中の男が一歩前に出てこう言った。

俺はコードナンバー026のシェーン。俺は、女スパイが追っ手の目をごまかすために適当にそばにいた俺と腕を組んで恋人同士を装ったのだが、すっかり勘違いして「カノジョなかなか積極的じゃないの」と、ついその気になってしまい、鼻の下をのばしたところを追っ手に俺だけ捕まって拷問されたことがあるぜ!


最後に残った男が口を開いた。

僕は漫画の第一巻のころに出ていたキャラなんですが最後の巻の方になると下の名前とキャラ設定がちょっと変わってしまっているにもかかわらず作者からは別に注釈も何も与えられたことがありません。そんな僕はコードナンバー070のタカオだ!


3人は口をそろえてこう言った。

さあ、主役を出してもらおうか!・・・ていうか早く!もう俺たちだけだとどうしたらいいか・・




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2008年02月21日

ヘッドライン

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2006年05月07日

GW企画(過去のネタを再アップ)「子供のころの遊び」

はい、手抜き企画の2回目です。時事ネタが入っていたりして古いですが暇つぶしにどうぞ。ちゃんと読むなら清書版のこちらがお勧めですかね。



子供のころの遊び





ツー:僕らの子供のころの遊びと言えば外に出て色々と遊んだものですが、最近はほとんどテレビゲームだね。



ドン:そうですね。ツー君は何をやっていました?



ツー:僕は「だるまさんが転んだ」とかよくやっていましたね。



ドン:あ、ツー君の田舎は「だるまさんが転んだ」って言うんですか?



ツー:そうなんだよ、これって結構地方によって違うんだよな。君のところは「坊さんが屁をこいた」だった?



ドン:いや、僕の田舎では「核査察の受け入れ」でした。



ツー:ウソ付け!お前の子供時代にはまだIAEAとか査察してないだろ!そんな言葉じゃ遊びづらいよ。



ドン:すみません、間違えました。「湯治場でのいざこざ」でした。



ツー:確かにそれも10文字だけども!子供心をくすぐらないよ、なんで湯治場なんてワードを持ってくるんだよ!



ドン:「二人枠の撤廃」



ツー:だから、それなんて完全にアテネ五輪へのプロ野球選手の参加問題だから、絶対に最近の言葉だろ!



ドン:「悪の枢軸国家」



ツー:それも最近の言葉!オニになった子供がその言葉を言って振り向くところを想像してみろよ!



ドン:「人間という病(やまい)」



ツー:暗いよ!暗くて重いよ!もっと子供が好きそうな言葉でないと!



ドン:「大きなプリンをひと」



ツー:10文字におさまらないのなら言うなよ!もうだるまさんが転んだはいいから!他の遊びはやらなかったのか?



ドン:他の遊びといえば、泥棒と警察ですね。僕らはドロケイって呼んでいましたが。



ツー:あれもケイドロって呼ぶ地域があるんだよな。早い話が二手に分かれたオニごっこみたいなものなんだけどね。



ドン:僕の田舎は踊る大捜査線の湾岸署と泥棒でワンドロって言ってました。



ツー:無理にウソつくなよ!たった今、ドロケイって呼んでいましたって言っただろ!



ドン:すみません。まあとにかく僕はドロケイが得意だったんですよ。警察側になったら僕が一番でした。



ツー:ほう、足が早くてすぐにドロボウを捕まえることができたのか?



ドン:いや、僕は幼稚園のころから聞き込みが得意だったんです。



ツー:たかが子供の遊びで聞き込みからはじめるのか?



ドン:はい。推定犯行時刻の2時間前後に現場付近を通った三輪車は全部洗い出しました。



ツー:洗い出すなよ!



ドン:例えば同じ幼稚園に通っていたヨシくんと言う子はドロボウ役が得意だったんですが、彼とやるときは燃えました。



ツー:なるほど。よきライバルがいたわけだ。



ドン:ただヨシくんは同じ幼稚園のアヤちゃんと仲が良かったので、僕はいつもアヤちゃんのアパートを張っていました。



ツー:そのアヤちゃんていう子はホステスかよ!ヨシくんもその歳で既にちょっとヒモっぽいし!



ドン:案の定アパートに踏み込んだらヨシくんが出窓から逃げるところで。アヤちゃんも「あんた逃げて!」って。



ツー:なんで幼稚園児がそんな人生の裏街道を歩いているんだよ!



ドン:僕も取り逃がした責任があるので捜査本部でつるし上げられて。



ツー:捜査本部を設置するなよ!



ドン:そこで専門家の力を借りて「幼稚園年少、アジア系、比較的裕福で教育程度は決して低くない。」なんて犯人像を絞り込んだりして。



ツー:なんでプロファイリングしてるんだよ!犯人はヨシくんってわかっているんだろ!



ドン:ヨシくんも一枚上手でわざと隣町でつかまるんですよ。というのも隣町には死刑制度がないですからね。



ツー:じゃあ、お前の町にはドロケイで死刑制度があったのかよ!



ドン:取り調べでは変に警察に協力的で、司法取引をもちかけたり、陪審員の印象よくしてみたり。



ツー:ヨシくん、やり手すぎるよ!



ドン:ところが僕も検死官と一緒に被害者が転んだときの傷を調べてみたら、そこから微量ながらもうまい棒のカスを検出して。



ツー:それが検出されるとどんなどんでん返しが起こるんだよ!



ドン:一件落着かと思っていると、同じ幼稚園のユミちゃんが一連の事件に猟奇犯罪者特有の行動パターンを発見して。



ツー:教えてくれよ!幼稚園児がやるドロケイの猟奇犯罪ってどういうものなのか教えてくれ!



ドン:いや、単に97年にオークランドで発生した手口にそっくりだったんですよ。



ツー:答えになってないよ!



ドン:ええ、だから僕もユミちゃんに言ってやったんですよ。「お前さんが大学で何を学んだか知らないが、ここじゃ既成概念は禁物だ。」



ツー:幼稚園児が大学で何を習って現場に来たんだよ!



ドン:「この町には変質者のアーキタイプってやつはそれこそ星の数ほどいるんだ。」ってね。



ツー:「てね」じゃねえよ!



ドン:「犯罪心理学っていう机上の学問だけじゃあ変態野郎をパクることはできねえぜ、バークレーのお嬢さんよ。」



ツー:なんだか叩きあげの白人刑事みたいになっているよ!



ドン:「このニックの相棒になるんだったらまずその足で情報を集めてジャンキーどもをしょっぴくんだな。」



ツー:だから誰がニックだよ!



ドン:「そうそう。お前さん、あの忌まわしい”トオル君キャンデー紛失事件”を覚えているか?」



ツー:そんなに忌まわしかったのかよ!



ドン:「あの事件ほどそれまでの法医学の常識をくつがえしたホシの行動パターンはなかったんだぜ。」



ツー:キャンデーがなくなったぐらいで法医学を持ち出すなよ!



ドン:するとユミちゃんも「犯人の体液が発見されないからと言って性犯罪ではないと言い切れないわ。」とか小生意気なことを。



ツー:いやいやいや!この話に出てくる幼稚園児がすべて生意気なんだから!



ドン:そこに検事役のシュウ君が「そう、実際に性的行為が行われる猟奇犯罪の方がむしろ最近はまれでね。」なんて口出して。



ツー:検事役までいるのかよ!そんな楽しくないドロケイはもういいから!何かもっと他の遊びをしなかったのか?



ドン:あ、そういえばカンケリをよくやりましたね。



ツー:そうそうそう、カンケリみたいに単純な遊びこそ面白いんだよ。子供が本当に無心で没頭できる遊びのひとつだよな。



ドン:まったくですよね。コマンドーを率いてオニの背後にパラシュートで降下し、カンを蹴るときの、あの爽快感はたまりませんでした。



ツー:だからそれがいけないって言っているんだよ!もうやってられないからやめさせてもらう!





終わり
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2006年05月04日

GW企画(過去のネタを再アップ)「バンド」

GW特別企画。名づけて「過去のネタを再アップ」ですが、明らかな手抜きですね。「ツウ」じゃなくて「ツー」とかになっていますが手直ししません。手を抜くのであればトコトン抜きましょう。



バンド





ドン「最近はインディーズ出身のバンドが結構出てきましたね。」



ツー「そうだね。ネットで音楽を配布したりするからデビューのチャンスは多いよな。」



ドン「しかし聞くところによるとバンドの人間関係なんていうのも大変らしいですよ。」



ツー「ほほう、どういう風に大変なんですか。」



ドン「例えて言うなら恋愛関係にも似たところがありますからね。」



ツー「バンドのメンバー同士の関係が恋愛感情に似ているのか?」



ドン「例えば普段使わないスタジオの会員証なんか持っていると他のメンバーも黙ってませんから。」



ツー「ヤキモチを焼くんだな?」



ドン「ベースのヤツがギターに向かって”この会員証は何よ!キーッ!”なんて怒ったりして。」



ツー「すっかり女房気取りじゃねえかよ!」



ドン「ギターが”お、俺にだってつきあいのセッションがあるんだからそういう所にも出入りするよ。”」



ツー「ビジネスマンの接待か!」



ドン「で、その後の練習なんかわざとらしくベースが泣きながら演奏したりして。」



ツー「ああ、恋愛で言うとイザコザがあった後みたいだな。」



ドン「それを見てギターが”あてつけがましく泣きながら演奏するんじゃねえ!”なんて蹴って。」



ツー「本当の夫婦喧嘩みたいじゃねえかよ!」



ドン「あげくには”新曲だって誰の詞かわかったもんじゃねえや。” なんて共同で作った曲に文句つけて。」



ツー「だから新曲を二人で作った子供みたいに言うなって!」



ドン「それから、最近増えているのが海外ツアーに出る寸前に解散する成田解散ね。」



ツー「成田離婚だよ!」



ドン「あと、バンド仲が冷えてくると、”たまには学生服に着替えて学園祭プレイでもしてみないか?”」



ツー「倦怠期を迎えた夫婦のプレイか!」



ドン「中には演奏が下手専門のマニアがいて”僕は下手なヤツとプレイしないと燃えないんですよ。”」



ツー「実際にありそうな話しだけれど、性に関するマニアみたいな言い方をするなって!」



ドン「”俺、ドラム担当なんだけど実は小さいころからギタリストなんかよりも ドラム同士でバンドやりたくて・・”」



ツー「同性愛の告白じゃねえかよ!もう恋愛に例えるのはいいから話しを戻せよ!」



ドン「でも最近ではプロモーションビデオがバンドの戦略上重要な位置を占めてますね。」



ツー「確かに。単なるプロモというより曲のメッセージが反映されているもんなあ。」



ドン「僕は一度でいいからビデオ監督やってみたかったんですよ。」



ツー「ほう、じゃあ俺がアーティストだと思ってちょっとプロデュースしてみてくれよ。」



ドン「どうも初めまして。私がビデオディレクターのドンと申します。」



ツー「どうも。私、DJツーと言います。早速今回のビデオコンセプトを説明してください。」



ドン「はい、今回は東北の漁師の生活と、海の男心を全面に出したビデオにしたいと思っています。」



ツー「いや、僕はテクノ系のDJですよ。そんな演歌のカラオケビデオみたいなのはちょっと。」



ドン「ダメですか?最後にロケ地・テクノポリスって入れておけば何とかなるかなと。」



ツー「なんともならないよ!明らかに打ち込み系統の音が流れるんだから映像とマッチしないでしょ。」



ドン「打ち込み系というのはあくまであなたの主観と視点から見たジャンル分けだと思うんですよ。」



ツー「ほう、なるほど。リスナーに既成概念を押しつけない方が得策だと?」



ドン「いや、シーケンサーの立場に立つとそこは逆に”打ち込まれ系”になるじゃないですか。」



ツー「別にそんな配慮はいらないんだよ!シーケンサは常に打ち込まれてナンボの楽器だよ!」



ドン「漁場がテーマならサンプラーの代わりにナンプラーを導入しているのかと思わせる事も可能ですよ。」



ツー「思わせたくないよ!なんでタイの調味料でサウンドを構成しているように見せかけたいと思うんだよ!」



ドン「映像処理によっては和製ドラゴンアッシュという雰囲気を醸し出すことも可能ですし。」



ツー「ドラゴンアッシュは元々和製だろ!」



ドン「あなたはデビッドボウイ2世の呼び声も高いですがむしろ私は高島忠夫2世と言いたい。」



ツー「わけわかんないよ!それって単に政宏とか政伸じゃん!」



ドン「今回はハイビジョン撮影なので試しにカメラだけでも回させてください。はい、アンテナを見てー。」



ツー「ケータイのカメラ機能でハイビジョン撮影しようとするなよ!」



ドン「はい、一旦カメラ止めまーす。スパムメール受信しましたー。」



ツー「ほら、ケータイのカメラなんかで撮っているからそういう事になるんだよ!」



ドン「あー、いいよ、いいよー、その表情とってもいいよー。いい絵文字だよー。」



ツー「お前、単にメール見てるだけじゃねえかよ!撮影するならメールをやめろよ!」



ドン「=の後に3が来ると立ち去った感が出るよー。」



ツー「確かに =3 って書いてあるとホコリをたてて立ち去った感が残るけど!ってメールやめろよ!」



ドン「いいよいいよー。小遣い程度だと思っていたらなんと年収が倍になるサイドビジネスいいよー。」



ツー「そんなメール信用するなよ!ていうかとにかく撮影するならメールをやめろよ!」



ドン「あ、バッテリーがなくなったのでこれにて僕らのショービズに幕を下ろさせていただきます。」



ツー「何を勝手な言いまわしをしているんだよ!もうやってられんからやめさせてもらう!」



終わり
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2006年04月15日

近未来SF(3)(オススメです)



20XX年、人類は文明の進歩による栄華を謳歌していた。遺伝子科学の発達によりほとんどの人間は完全なる容姿と高い知能を手に入れ、ロボット工学の改良により労働することなく高い水準の生活を実現していたのである。いわば一人一人の人間が生まれながらにして夢をかなえた人生の主役となっていたのであった。一方、この現実に反発する勢力が地下組織として脈々と活動を続けていたのである。その組織こそ「ワキ役解放戦線」であった。今日も古いビルの地下室、湿り気をおびた壁に囲まれた部屋で組織の新メンバーの面接が行われていた。



委員長:・・それでは一人ずつ自己紹介と今までの活動歴を教えてもらおうか。



A:俺の名前はジムだ。昔は盗賊の一味で、ある宝物を盗掘していたときに「へっへへ、何も仕掛けは無いようですぜボス。お宝はいただきギャーッ!」と俺だけトラップにかかったことがあるぜ。



委員長:ほう、それはかなりの猛者だな。よかろう、組織は君をメンバーとして認めよう。



B:僕はケンと言います。高校野球である新人ピッチャーにキリキリ舞いさせられた後でベンチに戻って「おい、今のボールって本当にひとつだったよな?」と聞いたことがあります。



委員長:文句なしだ、合格。



C:俺はリュー。買ったばかりのスポーツカーを停めて公衆電話から彼女をドライブに誘う電話をしていたときに犯人を追跡する探偵に「ちょっと借りるよ!」と乗っていかれたことがあるんだ。



委員長:これは頼もしい。君も合格だよ。



D:オイラはヤスと言います。ある腕の立つ侍が宿場町の悪党共を一掃した後、「旦那、これでこの宿場も平和になりやすね・・?あれ?旦那、おーい、待ってくださいよー!」とピョンピョン飛びはねながら追っかけたことがありやす。



委員長:すばらしい、もちろん合格だ。



E:私はナオミ。タレントのオーディションに行ったときに私のつきそいで来ていた友達がスカウトされてデビューしたわ。



委員長:合格!君は幹部候補だよ。執行部に入って存分に手腕を発揮してくれたまえ。さあ、それでは最後に私の自己紹介をしておこう。私はこの組織の発起人であり委員長のサイモンだ。・・・僕の活動歴?大したものはないが、しいて言えば「覚えてやがれ!」と言って逃げるときにゴミ箱につまずいて転んだのはこの僕が初めてなんじゃないかな。



一同:おおー!








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2006年03月28日

近未来SF(2)(オススメです)

近未来SF:ニューリーダー



20XX年、次期総裁候補不在の永田町は混沌の極みに陥っていた。ニューリーダーなくして党の未来はなく、野党転落の危機を迎えた自民党はまさに窮地に立たされていたのである。そこで党執行部が採択した結論は人工知能(Artificial Intelligence)の投入であった。考え得る最高の技術を駆使し、かつての松下政経塾の指導力を凌駕する「師」システムが開発され、ついに人工知能「シショー」が稼動開始したのである。



シショー:・・・・



党員一同:師匠、お言葉を!



シショー:・・・・



党員一同:・・・師匠!お願いします、何かお言葉を!



シショー:・・・



党員一同:・・・



シショー:・・・



党員一同:・・・



シショー:・・・羽織かと思ったら風呂敷じゃねえか



党員一同:シショー!



シショー:・・・たとえうまい棒だろうと兄弟子のものを勝手に食っちゃあいけねえよ



党員一同:シショー!



シショー:・・・こわいからお前楽屋見てきて



党員一同:シショー!



シショー:・・・さすがにそこまでボロボロだと自動改札は通らねえだろ



党員一同:シショー!



シショー:・・・マトリックスは最低3回観ないとわかんねえなあ



党員一同:シショー!



シショー:・・・おいおい、動かしていいマッチ棒は2本だけだぞ



党員一同:シショー!



シショー:・・・俺はセットじゃなくていいからお前のポテトちょっと分けてくれ



党員一同:シショー!



シショー:・・・なんでも「チータ」ってのは「小さな民子」の略だって言うじゃねえか



党員一同:シショー!



シショー:・・・こっから先に生えていたら鼻毛でそれ以外はヒゲだろ



党員一同:シショー!



シショー:・・・木こりの名前ってのは大抵ハンスだな



党員一同:シショー!



シショー:・・・ちょっときついけど席つめれば15名入れますって



党員一同:シショー!



シショー:・・・ははあ、リンゴ・スターの前に別のドラムが加入していたんだな



党員一同:シショー!



シショー:・・・お前の着物に付いているフサフサが俺に触ってくすぐってえよ



党員一同:シショー!



党員一同:シショー!



党員一同:シショー!



党員一同:シショー!



党員一同:シショー!








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2006年03月25日

近未来SF(1)

近未来SF:アニメは永遠に



20XX年、昭和に製作されたアニメ番組はいまだに再放送を繰り返していた。





飛雄馬:俺の父ちゃんは日本一のピーだけど、俺はやるぞ!



宙太:星よ、大リーグボールのためならたとえこの目がつぶれて俺がピーになっても構わうものか!



飛雄馬:伴、ありがとう。それじゃあマスクとキャッチャーミッピーを持って練習に行こう!



宙太:おお!この大リーグボールで花形をキリキリ舞いのピー振り三振にしとめてやろう。



飛雄馬:しかし、もしもセーフティーピーで来たら防ぎようがない。



宙太:バカを言うな。4番の花形にピーのサインなど出すものか。



飛雄馬:それもそうだ。どうも俺はピー症でいかんな。



宙太:ハッハッハ!この俺がついているんだ、ピー船に乗ったつもりでいてくれ。



明子:飛雄馬、もうこんな争いはやめてちょうだい。



飛雄馬:ピーちゃん!



明子:お父さんも中日ピーゴンズのコーチになって今は親子が敵同士になってしまったわ。



飛雄馬:ピーちゃんは黙っていてくれ!これは男のピーなんだ!



明子:飛雄馬のピー!私の気持ちも知らないで、ピーピーピー





テロップ:「一部不適切な表現がありますが、作品の芸術性を尊重し発表時のまま放送しました」


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2006年01月21日

センター試験

本日はセンター試験ということで以前に書いた漫才をアップしておきます。はい、手抜きですね。このネタはその昔、 LOGIC&MATRIX というサイトでネット漫才対抗戦のような企画があり、そのときに発表したネタです。本来は「江島・山中」という遊星さんが作った漫才ネタキャラクターだったのですがここではキャラクターをドン・ツウ漫才に変えてお送りいたします。



センター試験



ドン「しかしセンター試験は難しいですね。」



ツウ「まったくだよな。あの量も半端じゃないしな。どんな問題が出るか知ってる?」



ドン「知ってますよ、例えば、三塁にランナーがいる場合に適切な返球方法を以下から選べ。」



ツウ「それ、野球のセンターに適応しているかどうかの試験じゃねえかよ!しかも実在するのか?」



ドン「間違えました。七・三から無理なく分け目を変えるにはどのような手法が用いられるか述べよ。」



ツウ「髪型をセンター分けにするための試験なんかねえよ!センター試験だって言っているだろ!」



ドン「でも最近は採点がコンピューターですから選択問題ばかりですね。」



ツウ「今はマークシート世代ですからそういう問題に慣れちゃってるしな。」



ドン「僕なんて既に来年のセンター試験の問題を予想してますから、今日はツウ君に教えちゃおう。」



ツウ「おっ、頑張るぞ。いい回答したら何か賞品くれよな。」



ドン「第一問、英語:次の単語の中からアクセントの位置が他のものと異なるものを選べ」



ツウ「いきなり発音の問題か、これは難しいな。選択肢の単語は?」



ドン「a)カレシ、b)カレシ、c)カレシ」



ツウ「全部”彼氏”かよ!しかも英語じゃないし。コギャルがアクセント変えてるだけじゃねえか!」



ドン「第ニ問、地理A:複雑な海岸線を何式海岸というでしょう?(回答は35ページ)」



ツウ「何で回答が載っているんだよ!子供向けの雑誌か!」



ドン「第三問、数UB:計算問題です、3+5はいくつになるでしょう、回答群から選べ(複数回答可)」



ツウ「複数の回答があるわけねえだろ、8以外の正解はないよ!しかも数UBとはほど遠い問題だぞ!」



ドン「第四問、世界史A:17世紀ヨーロッパではカトリックと( )に分かれて戦争があった。空欄に入る文章を選べ。」



ツウ「おっ、これは何となく答えがわかるぞ。回答群を出してみろ、一発で答えてやる。」



ドン「a) プロテスタントだと思う」



ツウ「ええっ?なんだよ、その曖昧に”思う”っていうのは?」



ドン「b) 時々プロテスタントではないかと感じることがある」



ツウ「うわ、もっと曖昧さが増してきてるじゃねえかよ。」



ドン「c) ほとんどプロテスタントだと感じられることはない」



ツウ「じゃあ他の選択肢を提示しろよ!プロテスタント以外の名前を出せばいいじゃねえか!」



ドン「d) 興味がない」



ツウ「興味がなかったら答えなくていいのかよ!」



ドン「第五問、生物A:植物が酸素を作る活動を光合成と言いますが、このことをどうやって知りましたか?」



ツウ「なんだか変な問題だな?」



ドン「a) 新聞・雑誌の広告で」



ツウ「そんなことが広告に載るのかよ!」



ドン「b) 知人または友人にすすめられて」



ツウ「すすめるって何をだよ!光合成いいよー、お前も覚えとけよーとか言われるのか!」



ドン「c) 店頭で見て」



ツウ「どこの店だよ!この質問全部、商品についてくるはがきのアンケートじゃねえか!」



ドン「d) 詳しい資料を送ってほしい」



ツウ「だから光合成のダイレクトメールが送られてきてどうするんだよ!」



ドン「というわけでツウ君は志望校はとても無理だね、僕と漫才やるしかないよ。」



ツウ「お前は俺の人生の滑り止めだったのか?もうやってられん!」



おしまい。
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2005年11月19日

か弱きもの、そなたの名は「夫」なり

十万ヒット記念作品



まあ、実は途中でカウンターがいきなり30000ぐらい進んでしまったことがあるので、実際にはまだ100000ヒットは達成していないと思うけど。







さて世の中の亭主殿。女性関係の連絡先や秘密のカードやまずい名刺など、女房に見られたくないものがあなたのサイフに入っていたりはしないだろうか?やっぱりそんなアナタはいつヨメさんにサイフを開けられるかとドキドキしているんじゃないかな?え?僕?僕はまったく心配ないさ。秘密のヘソクリ用クレジットカードが入っているけどカミさんに開けられる心配はまったくないからさ。







よし、それじゃあ君にだけそっと見せてやろう。
























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2005年10月11日

それじゃあ例えばこんな寿司屋は?(オススメ)

「メートル」で注文するうどん屋



ドン:うどんの量を「メートル」で注文するうどん屋だそうですよ。



ツウ:これは麺の長さを指定するんだな。



ドン:これからはこういう風に飲食店での注文の単位も変わってきますよ。



ツウ:そういえばカレーの辛さを指定してオーダーをとるお店とかもあるからな。



ドン:寿司屋だって変わりますよ。「中トロ、シャリを137粒で!」



ツウ:いやおかしいおかしい。米の数なんてそんなにこだわらなくてもいいだろ。



ドン:「あとね、イクラを40生命体分ほど」



ツウ:なんか後味悪い!確かに一粒ずつに生命の可能性はあったけども!



ドン:「それからね、天ぷらの鱚(きす)をワン・モア・キッス」



ツウ:普通に追加しろよ!板さんが誤解して変な気分になったらやだよ!



ドン:「あ、それからグリコを450メートルほど。」



ツウ:それ1.5粒!グリコ一粒300メートルだから1.5粒!ていうかなんで寿司屋がグリコなんて出しているんだよ!



ドン:「ちりめんじゃこを小さいタコの含有率0.04%で。」



ツウ:時々混じっている小さいタコの数なんてコントロールできるわけないだろ!



ドン:「飲んだ後のノドの奥に残る感じ2割増しでカルピスを下さい」



ツウ:それもわかりづらい!そんな細かい指示出しても無理だよ!



ドン:まあ、これくらい色々なものの単位が変わってしまうという例ですよ。



ツウ:そうかもしれないけど、そんなに変わったらやりづらいだろ。



ドン:たぶんこれから新しい単位が使われるのは食べ物だけじゃないと思うんですよ。



ツウ:ほう。それじゃあ例えば何を言い表すのに単位が変わると思うんだ?



ドン:例えばパソコンのオーダーメイドなんてガラッと単位が変わりますよ。



ツウ:ええ?パソコンみたいに先端の機器の単位が変わるのか?



ドン:「大将、メモリ大盛りで。」



ツウ:大将って誰だよ!なんで気軽にカウンターで頼んでいる感じなんだよ!



ドン:「クロックは気持ち200ヘルツほど高めで。」



ツウ:「気持ち」じゃねえよ!曖昧に言わないではっきり指定しろよ!



ドン:「表の看板見たけどハードディスク20カラット増量キャンペーンだって?」



ツウ:カラットで表すな!



ドン:「このノートパソコンやけに安いと思ったら100グラムあたりの値段かー。」



ツウ:特選和牛か!さっきから適当なことばっかりいいやがって聞いていられねえよ!



ドン:いや、僕の話を聞いてくれて心が広いねえ。何エーカーぐらいあるんですか?



ツウ:他人の心の広さをエーカーで示すなよ!ちゃんと話をまとめろ!



ドン:プレッシャーをかけないでくださいよ。いったい何パスカルかけるつもりなんですか。



ツウ:具体的な圧力なんてわからねえよ!もうやめさせてもらう!



おしまい
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2005年08月28日

悟り





・・・生き物は何故産まれ、そして死んでいくのであろう?・・・生きとし生けるものすべてが同じように生を享受し、やがて避けることのできない死を迎えるのであれば、それはすべからく動物、植物、鳥や虫、すべての「生」にとって「死」が「平等」をもたらすとは言えまいか。・・・



あ、これイケるね。うん、イケてるイケてる。最近の俺の中ではかなりイケてる方だと思うな。・・・まてよ、もう一回整理しておこうかな。いや、そうしよう。里に降りて徒弟の僧に説明するとき絶対にグダグダになるからな。こういうのって声に出して言葉にするとうまく言えないことが多いからね。何の為に山にこもっていたんだっていう話しだもんな。なんていうの?頭の中ではわかっているけど言葉にできない?みたいな?ハートで感じているのに相手に伝えられない?僕のソウルには響いているのに君の魂には届かないっていうの?結局言葉ってそういう限界があるでしょ?だからね、こういうときってただ喋ってもダメなんだよな。うん、たぶんなんかこう、プレゼン形式でやったほうがよくなくない?パワーポイントとか使った方が説得力とかあるんじゃねえ?しかもちょっと大胆なプレゼンで責めるとかね。俺流メソッドっていうの?いきなり結語から呈示してスライド1ページに戻るとか?マジ度肝抜かれるよねこれ。よーし決まり、これで行こう。今度は本当に悟ったって言わないとまずいもんなー。今まで何度も失敗してきたしね。この前なんか山を降りて寺についたとたんに何を悟ったのか忘れちゃったもんな。あれ、ド忘れっていうんだよな。5年も座禅組んで何やっているんだって陰口叩かれても仕方ないよな。そうそう、そう言えばずっと前にも、すんげえ宇宙の真理っていうか存在理由っていうの?あれ悟ったことあったんだけど朝起きたらすっかり忘れちゃったこともあったしね。もうね、そういうときって寝る前なんかウキウキよ、マジで。あー明日これみんなに言って驚かせようとか思ってね。で、朝起きるとすっかり忘れちゃってんのな、あれな。今度はそういうことがないようにあらかじめプレゼンのツールに入力しておこうかな。・・・で、あれ?何だっけ?さっき思いついたのって何だっけ?ウソ?・・・いやいやいやいや、えー?えっえっ?マジ?生きとし生けるものが・・・何だっけ?・・・・・えーっ?・・・マジかよおいまた何年も山にこもるのかよ・・・・え〜・・・・。
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2005年08月18日

自販機にはこんな言葉をしゃべらせて

自動販売機は進化する





ドン:とうとう自販機がしゃべる時代が来ましたよ。



ツウ:とは言ってもまだ限定されたいくつかの言葉をしゃべる程度だけどな。



ドン:ていうか、本当に会話してほしいのはこんなジュースの自販機とかじゃないんですよ。



ツウ:ほう。それじゃあどんな自販機がしゃべるようになればいいんだよ?



ドン:例えばお酒やビールの自販機ですよ。



ツウ:そうか?基本的にはジュースと変わらないと思うけどなあ。



ドン:違うんですよ、お酒を飲む人にはそれなりの理由があるんですから。



ツウ:じゃあ、例えばどういう風にしゃべってほしいんだよ。



ドン:例えばOLが一人でアサヒビールを買いに来たとしましょう。



ツウ:うん、缶ビールの自販機だな。



ドン:そうすると「あちらの自販機からです」ってサッポロビールの自販機からもう一本。



ツウ:損するよ!タダであげちゃダメだろ!



ドン:じゃあ設定を変えて深夜に男性がワンカップ大関を買いに来たとしましょう。



ツウ:日本酒の自販機か、よく酒屋の前なんかに置いてあるな。



ドン:すると「ごめんなさい、うちは11時で看板なの」って小料理屋の女将の声で。



ツウ:なるほど、23時以降に販売しない自販機だな。こういう時に一言しゃべってくれるとうれしいよな。



ドン:そうすると酒屋のオヤジが出てきてこの自販機をカギであけてお金を回収するんですよ。



ツウ:ふーん、そんな夜中に回収するのか。



ドン:すると女将が「何しやがんだい、この宿六!それは明日の仕入れ金だよ!」って。



ツウ:なんで酒屋のオヤジと自販機が変な内縁関係みたいになってるんだよ!



ドン:酒屋のオヤジもすがりつく自販機を足蹴にして金を持って店に引っ込んじゃって。



ツウ:どういうテクノロジーを使って「すがりつく動き」を実現しているのか教えてくれ!



ドン:自販機もほつれ毛をかきあげて「ごめんよ、お客さん。つまらないところを見せちまったねえ。」



ツウ:どこからほつれ毛が生えているんだよ!



ドン:「お詫びにあたしのおごりで一本つけるから飲んでいっておくれよ。」



ツウ:だからタダであげちゃダメだって言っているだろ!



ドン:「さ、あたしにも一杯注いどくれな。」



ツウ:自販機に飲ませるな!



ドン:「・・・そうねえ、ここまであまり良いことはなかったかしら。」ポツリポツリと身の上を。



ツウ:自販機の身の上なんて聞きたくないよ!どこからどこまでを振り返っているんだよ!



ドン:「・・その私の”いいひと”ってのが当時は花形のATMでねえ・・・」



ツウ:すっかり話しこむな!



ドン:「・・結局、こんな片田舎の販売機ってわけさ。ごめんよ、湿っぽくなっちゃったねえ。」



ツウ:全然涙腺を刺激しないよ!湿っぽくなりようがないよ!



ドン:「それじゃあ雪が降っているから気をつけて・・・あんたもあの人と同じ目をしているねえ・・」



ツウ:なんかいやな予感がするぞ。



ドン:「待っとくれ!あたしも連れていっておくれよ!」雪の中を着物姿の自販機が追いかけてきて。



ツウ:勝手に動けるようにしておいたらダメだろ!



ドン:「ハァハァ、あんた、北に行くんだろ?・・あたしももう一度やり直せるんじゃないかと・・」



ツウ:知ったこっちゃないよ!この人はワンカップ買いに来ただけだよ!



ドン:確かにワンカップ一本買うのにここまで自販機にドラマツルギーを持ち出さなくてもいいですかね。



ツウ:当たり前だよ。もっとふつうの言葉をしゃべってくれればいいんだよ。



ドン:その点、コンドームの自販機なんか楽ですよ。これは明日にでも作れますよ。



ツウ:そうか?



ドン:「いらっしゃいま・・あ・・・オホン・・」だけですからね。



ツウ:だからそんなところは人間臭くなくっていいんだよ!もうやめさせてもらう!





おしまい
posted by 鈍ツウ at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月08日

脚本家への道(5)



千鶴子はロブのプロポーズに対する返事を引き延ばしていた。このボストン産まれの52歳の銀行家に対する千鶴子の愛は何よりも強いものであったが、ロブの連れ子で14歳になるジョディとうまくやっていけるのか、いや、その前に日本人である自分がアメリカの家庭で良き母親になれるのだろうかという不安を払拭できずにいたからである。





ロブ:・・・千鶴子、心配ないよ。僕達はうまくやっていけるさ。



千鶴子:でも、私はジョディのいい母親になれるかどうか自信がないわ。



ロブ:何を言うんだ。今だって君は彼女のよき友人であり一番の理解者じゃないか。



千鶴子:(ため息)友人になることはできても良い母親になることはとても難しいわ。



ロブ:僕とジョディは亡くなった妻の事は忘れられる。今の母親は君以外にありえないんだ。



千鶴子:貴方の奥様のようにおいしいクラムチャウダーを私が作れるかしら?



ロブ:君の作るミソ・スープをどれだけジョディが気に入っていることか。



千鶴子:彼女が通うハイ・スクールの母親達とうまくやっていけるかしら?



ロブ:うまくやっていけるさ、心配ない。



千鶴子:スタンフォードに進学したいと言うジョディのために母親として何かできるかしら?



ロブ:できるとも。君なら彼女にとって最高のアドバイザになれるはずだ。



千鶴子:泡風呂に入っているときに誰か訊ねてきても「誰かしら?」と言って泡を洗い流さずにバス・ローブを羽織ることができるかしら?



ロブ:ああ、大丈夫さ。君なら流さないはずだ!



千鶴子:連続殺人事件が発生しているというのに窓の外で何か物音がすると「誰?バッキーなの?」と愛犬の名前を言ってノコノコ出ていくことができるかしら?



ロブ:ああ、君ならきっと出ていくことができるさ!



千鶴子:浮気をするときに相手の男性に抱きしめられると「だめ、主がご覧になっていらっしゃいますわ」と敬虔なクリスチャンっぽいセリフを言ってから浮気ができるかしら?



ロブ:ああ!君ならきっとうまく浮気できるさ!



千鶴子:ジョディが大音量でヘビメタを聴いていたら「いやだ、頭が割れそうよ」とスイッチを切ろうとするんだけど、うっかりエルビスが流れると踊り始めてしまうという一面を見せることができるかしら。



ロブ:見せられるとも!君ならきっとやってのけるさ!



千鶴子:ビジネスパーティで日本人に会ったときに「何でも日本人はビジネスに失敗するとハラキリをするそうですわね。」と無知と偏見をもって応対できるかしら。



ロブ:もちろんだよ!君ならきっと日本人に偏見を持つことができるさ!



千鶴子:あなたと二人で旅行に行こうとして突然キャンセルして家に帰ってみると子ども達が自宅をメチャメチャにしてパーティをやっていて、それを玄関先で見たとたんに気絶できるかしら?



ロブ:ああ!君ならきっと気絶できるさ!



千鶴子:・・・・



ロブ:・・・・・



千鶴子:・・・本当?ロブ?私たちはうまくやっていけるのね?



ロブ:本当だとも。君は立派な母親で、そして最高の妻になれるはずだ。



千鶴子:ロブ!



ロブ:千鶴子!



エル・カミーノ通りに夕闇がせまるころ。イーストパークの池のほとりで抱き合った二人の影が、希望の地の祝福を受けて長くゆっくりと伸びていった。



(了)
posted by 鈍ツウ at 19:54| Comment(2) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月15日

1行ツッコミ

以前の記事でもやっていた一行ツッコミをまたやってみる。例えば昔に書いたものはオリンピック色の強いものが多かったが、今回はもっとニュートラルな感じでやってみたい。コンセプトは、「ツッコミが一行あればネタフリとかボケなどわずらわしい手続きは不要なのだ。このツッコミの言葉だけで一人一人の想像の中で自由に漫才でもコントでも組みたてることができる、そしてそのとき僕らは真に解放されるのだ。(たぶんなんかパクッてる)」



以前の作品(オリンピック色が強い)



  • そうそう、ジダンだけにね!って違うよ!


  • それじゃ「こしなでジャパン」だよ!


  • JOCの「J」は「若干」の略じゃないよ!


  • 「何トニアの選手?」って、何でロシアから独立したっぽい国名限定なんだよ!




  • 以下、2005年6月版



  • それじゃ「旧姓」アルコール中毒だよ!


  • 確かに新婚夫婦が女湯から男湯に石鹸を投げてもらったりするけども!


  • 「気分のはんぺん」じゃあおいしそうじゃないよ!


  • それは単に「私服のひととき」だろ!


  • いや、普通は夫婦の営みは「無観客試合」だから!


  • これからは思いついたら小出しにしますよ。
    posted by 鈍ツウ at 00:33| Comment(2) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2005年05月30日

    コンドーム学園

    中学校にコンドーム自販機設置で激論 メキシコ





    ドン:このニュース気になってたんですよ。とうとう中学校にコンドームの自販機設置の提案ですよ。



    ツウ:確かにここまで来たかという感慨はあるけどね。



    ドン:いっそのことコンドームをもっと身近な存在にしちゃったほうがいいんじゃないですかね。



    ツウ:そうかなあ。



    ドン:たとえば学校のそばの駄菓子屋のガチャガチャなんか全部コンドームにするんですよ。



    ツウ:ええ?メキシコに駄菓子屋があるのかどうか知らないけど、そこまでしなくてもいいだろう。



    ドン:それから学校帰りの子どもたちに色のついたコンドームを売りつける露店を出すとか。



    ツウ:確かにそういうヒヨコ屋がいたけど!



    ドン:学級会でも先生が「残念なことに、ロサリオ君のコンドームが盗まれた・・」



    ツウ:何で給食費がなくなったみたいな雰囲気を出しているんだよ!



    ドン:「ひとりずつ教室に入って盗んだ人はそっとはずしてロサリオ君の机の上においておくように」



    ツウ:いったん装着したモノを人の机の上におくな!



    ドン:生活指導の先生も服装チェックで「お前、コンドームがちょっと長いぞ。切ってこい。」



    ツウ:あれは絶対に切っちゃダメだよ!



    ドン:先生「最近コンドームをわざとずり下げて登校している生徒がいます。」



    ツウ:ストリート系の下げパンか!



    ドン:あれ、ダブダブなのが格好いいと思っているんだね。



    ツウ:ダブダブだと意味がないって教えてやれよ!



    ドン:先生「遊びに行くときは一度家に帰ってコンドームをおいてから行くように。」



    ツウ:それじゃランドセルだよ!



    ドン:「いいなあ新品のコンドーム。俺なんか姉ちゃんのお下がりだから。」



    ツウ:使い回しもダメだって教えておけよ!何でこんなにコンドーム中心の生活にならなくちゃいけないんだよ!



    ドン:いやあモノがモノだけに生活に「密着」した方がいいかなと思いまして。



    ツウ:いいかげんにしろ!やめさせてもらう!





    おしまい
    posted by 鈍ツウ at 21:03| Comment(3) | TrackBack(2) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2005年05月22日

    「風俗離れをくいとめるために」



    風俗嬢:XXX区第三小学校のみんなー、こんにちわー!ユウカお姉さんだよー!今日は皆さんと一緒に風俗の勉強をしたいと思いまーす!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:みんなー、「風俗」ってどんなイメージがある?たぶん「難しい」とか「高い」とか「よくわからない」って言うお友達が多いと思うの。でもね、本当は風俗ってそんなに難しいものじゃなくってもっと身近にあるもので体験できるものなの。



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:そこで、今日はー、お姉さんがみんなと一緒にとっても面白い風俗の実験をやってみようと思います!これは、普段みなさんの身近にあるモノで簡単に風俗が体験できる実験なんです!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:それでは今日みなさんとやる実験を発表します!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:まずは「ペットボトルを使ってロケットシャワープレイができる」という実験です!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:次は「電池が入ってないバイブなのに自然に発生させた電気でバイブが動く」という実験です!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:それから「名刺に無職透明の霧を吹きかけると風俗嬢の出勤日が浮かび上がってくる」という実験です!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:そして「呼びこみのお兄さんが手をこすると、静電気で客が引き寄せられる。」



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:「たった一本のストローを使ってラブ・ローションのフタを開けられる」という実験。



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:最後に、みんなでダンボールを切ってスケベ椅子の展開シートを作ってみましょう。



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:きっとこの実験が終わったら、もう「風俗は高い」とか「大人のもの」と言うお友達はいなくなっているんじゃないかなと思いまーす。



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:みんなー、ここまで何か質問はないかなー?



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:本当に何も質問はないですかー?こんな実験でいいんですかー?



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:それじゃあお姉さんから質問させていただきます、・・・ここの責任者は誰だー!



    生徒達:はーい。



    風俗嬢:・・・・



    生徒達:はーい。

    生徒達:はーい。

    生徒達:はーい。

    生徒達:はーい。



    (了)
    posted by 鈍ツウ at 02:03| Comment(2) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2005年05月15日

    脚本家への道(3)(オススメ)

    東京は千代田区の駅前にあるビルでは、外国人のための日本語教室で今日もレッスンが行われている。彼らが日本で仕事を見つけることは10年前よりははるかに難しくなってきているのだ。



    講師:本日のケース・スタディは「スポーツ漫画またはアニメに登場する外国人のライバル選手は必ず日本語がしゃべれなくてはならない」です。それではテキストの56ページを開いて。例文を私が読みますからその後に続いて発音してください。



    留学中の外国人生徒一同:「イエス」





    講師:ナカナカヤルナ。デモ、ソコマデダ。

    生徒:ナカナカヤルナ。デモ、ソコマデダ。



    講師:ソッチガ大和魂ナラ、コッチニモドイツ魂ガアル。

    生徒:ソッチガ大和魂ナラ、コッチニモドイツ魂ガアル。



    講師:本場ノ「ベースボール」ヲ教エテアゲマショウ。

    生徒:本場ノ「ベースボール」ヲ教エテアゲマショウ。



    講師:青イ目ノ柔道家ニ敗レル日ガ来タノデス。

    生徒:青イ目ノ柔道家ニ敗レル日ガ来タノデス。





    講師:はい、結構です。大変よくできました。それでは次のレッスンに進みましょう。次のレッスンは「スポーツ漫画またはアニメに登場する外国人のライバル選手は意外と日本文化に詳しい、または古い言いまわしに精通している」です。私の例文に続いて復唱してください。





    留学中の外国人生徒一同:「イエス」





    講師:ムッ、肉ヲ切ラセテ骨ヲ断ツ作戦ダナ。

    生徒:ムッ、肉ヲ切ラセテ骨ヲ断ツ作戦ダナ。



    講師:遅イゾ!宮本武蔵ノツモリカ!

    生徒:遅イゾ!宮本武蔵ノツモリカ!



    講師:私ノサーブヲ見テ鳩ガ豆鉄砲ヲ食ッタヨウナ顔ヲシテイルワネ。

    生徒:私ノサーブヲ見テ鳩ガ豆鉄砲ヲ食ッタヨウナ顔ヲシテイルワネ。



    講師:フウ、案ズルヨリ産ムガ易シト言ッタトコロダナ。

    生徒:フウ、案ズルヨリ産ムガ易シト言ッタトコロダナ。



    講師:オッホッホ、怪我ノ功名トハコノ事ネ!

    生徒:オッホッホ、怪我ノ功名トハコノ事ネ!



    講師:敵ニ塩ヲ送ルツモリナラヤメテモラオウカ。

    生徒:敵ニ塩ヲ送ルツモリナラヤメテモラオウカ。



    ・・・・



    東京の片隅では、職を探しに日本に来た外国人のために今日もレッスンが行われている。




    (了)
    posted by 鈍ツウ at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2005年04月21日

    脚本家への道(2)(人気の記事)

    脚本家への道(2)「老舗旅館の朝は早い」



    (ナレーション)老舗旅館の朝は早い。従業員全員が集まる朝の顔合わせが行われるためである。女将は板場と番頭にテキパキと指示を出した後、仲居さん達を集めて挨拶の練習を行う。今日も女将の後に続いて仲居さん達が声をあわせて復唱する声が従業員棟の広間に響く。




    女将「いらっしゃいませ」

    仲居「いらっしゃいませ」



    女将「ありがとうございました」

    仲居「ありがとうございました」



    女将「お部屋に案内させていただきます」

    仲居「お部屋に案内させていただきます」



    女将「非常口はこちらになっております」

    仲居「非常口はこちらになっております」



    女将「お夕食をお持ちしました」

    仲居「お夕食をお持ちしました」



    女将「お客さん、ひとり旅でいらっしゃいますか?」

    仲居「お客さん、ひとり旅でいらっしゃいますか?」



    女将「ええ、その昔、平家の落ち武者がこの土地に身を隠したと言われています。」

    仲居「ええ、その昔、平家の落ち武者がこの土地に身を隠したと言われています。」



    女将「あのお屋敷ですか?昔はたくさんの人を雇っていたそうですが。」

    仲居「あのお屋敷ですか?昔はたくさんの人を雇っていたそうですが。」



    女将「ただ、先代が亡くなってからは相続争いが絶えませんで。」

    仲居「ただ、先代が亡くなってからは相続争いが絶えませんで。」



    女将「その、たった一人の娘さんも東京に行ったまま行方がしれないそうです。」

    仲居「その、たった一人の娘さんも東京に行ったまま行方がしれないそうです。」



    女将「確かにあのお屋敷に関しては変な噂が・・・いえ、今の話は聞かなかったことにしてくださいね。」

    仲居「確かにあのお屋敷に関しては変な噂が・・・いえ、今の話は聞かなかったことにしてくださいね。」



    女将「そういえば先週もお客さんと同じ事を聞きに来た人がいました。」

    仲居「そういえば先週もお客さんと同じ事を聞きに来た人がいました。」



    女将「背の高い男の人と黒メガネの二人組で、やっぱりあのお屋敷のことを聞かれました。」

    仲居「背の高い男の人と黒メガネの二人組で、やっぱりあのお屋敷のことを聞かれました。」



    女将「もしかしてお客さん、探偵さん?」

    仲居「もしかしてお客さん、探偵さん?」



    女将「へえ、大学で民俗学を研究していらっしゃるんですか。」

    仲居「へえ、大学で民俗学を研究していらっしゃるんですか。」



    女将「あーあ、あたしもこんな田舎じゃなくて東京のホテルで働きたいなー。」

    仲居「あーあ、あたしもこんな田舎じゃなくて東京のホテルで働きたいなー。」



    女将「いっけない。またどこで油を売っていたんだって叱られちゃう。」

    仲居「いっけない。またどこで油を売っていたんだって叱られちゃう。」



    女将「あたし幸恵って言います。何かこの土地で困ったことがあったらいつでも連絡してくださいね。」

    仲居「あたし幸恵って言います。何かこの土地で困ったことがあったらいつでも連絡してくださいね。」





    (ナレーション)・・・・老舗旅館の朝は早い。




    (了)


    posted by 鈍ツウ at 17:48| Comment(2) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2005年04月07日

    脚本家への道(1)

    しばらくはブログサーバーのアップグレードで更新できません。また来週お会いしましょう。本日のネタは「脚本」です。





    場面:大きな屋敷の中の広い日本間で一人の老人が床に伏せている。彼を取り囲むように多数の人々が集まって老人を見ている。





    老人:
    ・・・皆、集まっておるか?光子、定雄、伸也、それに孫達も揃っているようじゃな。秘書の安川はおるか?安川、今後の財閥の行く末に関しての詳細は遺書とともにこの弁護士の緑川先生に渡してあるから後を頼んだぞ。



    老人は呼吸が苦しそうに時折小さくゼイゼイと喉を鳴らしていた。





    老人:
    ・・・さて、中村警部。そしてお若い刑事さん。どうやら私の命もそう長くはないようなので、ここにすべてをお話させていただこうと思う。・・・そう、この事件のすべてをお話するときが来たようだ。(家族の方を向き直り)お前達もよく聞いておくがよい。



    小さくどよめく一同。静寂の中、ヒグラシの鳴き声が遠くから聞こえてくる。





    老人:
    ・・・私はこの忌まわしい事件のすべてを知っておる。もちろん、静恵が犯人でないことも最初からわかっていたし、消えた手文庫の行方に関しても知っている。そして私はここで起こった数々の殺人事件の本当の犯人を知っておる。・・・何故このような災いがこの木島家に起きたのであろう。それは戦争と、家族への愛と、そしていくつかの偶然が重なって起きた悪夢だったのだ。すべてを話すためにはまずこの木島家の歴史から話さなくてはなるまい。・・・それは戦後間もない昭和21年のことだった。復員してきた私は暑い夏の木曽路を抜けて生家を目指して歩いておった。・・・新緑がとてもきれいだったのを不思議なくらい鮮明に覚えておる。自分が生きてかえってきたことが信じられなかったが、自然の香りと初夏の風をこの身に受けてはじめて自分が生きていることを実感したものだった。そうそう、引き揚げ船でもらったシラミがとてもかゆく、ときどき道端で休んでは体をかいていたっけのう。それにしても鮮やかな木々だった。今になってあの山々の緑がこんなにも
    ウッ!く、苦しい!



    胸をかきむしり苦しむ老人。急に力が抜けてバッタリと横を向く。主治医がやってきて脈をとるが首を横に振り、臨終の時間を告げる。



    光子:お父さん!

    孫達:おじいちゃーん!

    定雄:オヤジ!

    伸也:父さん!

    警部:木島さん、犯人は誰なんですか!畜生!なんてこった!



    全員が布団のそばに駆け寄り、老人に呼びかけたがすでに遅かった。静寂の中、光子のすすり泣く声だけが聞こえてくる。すると、突然、秘書の安川が布団のそばを離れ、全員の方を向いて畳に額をつけてひれ伏した。



    安川:申し訳ございません!



    唖然とする一同。続いて安川の声。



    安川:生前から会長はプレゼンテーションが苦手で、
    持ち時間を上手に使うのがヘタでした!ご覧の通り、余計な話しをはさんでは時間が足りなくなることが多かったので、私としても会長に何度か社内研修のプレゼンテーション講座を受講するようにとすすめていたのですが、会長はいつも来月には受けると言ってはノラリクラリと逃げる始末。・・・こんなことなら首にナワをつけてでも・・・ククククッ(泣)



    憮然としてたちあがり部屋を出ていく中村警部と刑事。それに続いて次々に怒って出ていく一同。夕日の差し込んできた部屋には老人の遺体と泣き伏せる安川が残され、遠くのヒグラシの泣き声はまだ続いている。安川、小さな声で「せめて私がストップウォッチを持ってきていれば・・」と泣きながらつぶやいている。ヒグラシの声が少しずつ遠ざかっていく。




    (了)
    posted by 鈍ツウ at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2005年04月02日

    架空バンドの架空CDライナーノーツ(1)

    CDのライナーノーツ(1)



    ティミッドカワーズ

    コンプリート・レア・トラックス




    ティミッドカワーズファン待望のレアトラック集がついにリリースされた。今までアルバムに納められていなかったテイクやスタジオでのセッションも含まれているため、解散後のティミッドカワーズを振り返る貴重な資料としての役割も高い一枚となるであろう。解散して10年あまりが経過するが、いまだに彼らのファンは増えつづけ、カワーズを聴いて育った若いミュージシャンが続々と登場している現在、このアルバムの持つ意味はとても大きいと思う。以下にアルバムに納められている曲を解説していく。





    1.アイ・シュド・ハヴ・セッド・チキン!(PORTER/REDMOND)

    デビューアルバム「ピクルス抜きで」に納められていたこの軽快なナンバーでアルバムは幕を開ける。サビの部分でベースのバリーがコーラスに参加しているところが正式なテイクとは違う。演奏終了後に「下のパートでハモったつもりなんだけどとか言いわけしてるんじゃねえよ!」というプロデューサの罵倒がそのままおさめられている。



    2.君がほしいと思うもの全てが僕が今からそうしようとするすべて(PORTER/REDMOND)

    カワーズのご機嫌なアップテンポのチューン。しかしこのテイクでは後半のホーンが入っていない。ところでファンの間では周知の事実だが、あのナーバス・ファット・ブラザーズがこの歌のアンサーソングとして「テル・ミー・トゥワイス」というナンバーをリリースしている。この「君がほしい・・・」の中でアランが「いったい僕らの自由はどこに行ってしまったんだろう?」と問いかけたのに対して「今朝食べちゃったでしょ、おじいちゃん」とファット・ブラザーズが答えている。



    3.恋するアンラッキーガイ(PORTER/REDMOND)

    ほとんど正式なリリースと同じテイクだが、曲が終わった後にジェフが「スタジオのドアを開けて」とプロデューサーに懇願している声が入っている。当時は一曲完全に録音できるまで昼食抜きだったというエピソードはおそらくこのテイクから判明したもの。アランが「また漏らしちゃうかもしれない」と言っているのでトイレにも行けなかったのだろう。



    4.フリーって言ってもノミの方のフリーだから(PORTER/REDMOND)

    初期の別テイクなのだが、これを聴くと当初はミドルテンポの曲だったことがわかる。ちなみにこの曲に出てくる「マーリーン」という主人公の女性の名前はアランの隣人の女性が飼っていた犬に種付けをしたペットショップの主人がよく行くパブの向かいにあるアパートに出入りしているクリーニング業者の下請けのマネージャの愛人からとったもの。



    5.ビー・アフレイド(PORTER/REDMOND)

    曲が始まる前のセッション部分から納められている珍しい音源。メンバーが適当にブルースをジャムっていると突然ジェフが「アラン、マーズ(下積み時代に出演していたクラブの名前)時代のあのナンバーを演ろうじゃないか。」と言う。するとアランが「オーケー、ジェフ。・・・♪ひとつでたホイのヨサホイのホイ♪・・」と歌い出してメンバーの演奏が始まっていくところが感動を誘う。懐かしい昔を思い出して演奏のグルーブが高まっていく様子がうかがえるファン垂涎の音源。





    (いつか続く)
    posted by 鈍ツウ at 12:33| Comment(2) | TrackBack(0) | オススメ記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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